【レースレポート】JCX#4,5 UCI スーパークロス野辺山 WE 小田 恵利花

JCX第4戦弱虫ペダル スーパークロス野辺山Day1
◇天候:曇り
◇コースコンディション:所々ウェット
*フロントタイヤ:Vittoria TERRENO DRY 1.6bar
*リアタイヤ:Vittoria TERRENO DRY 1.6bar
◇結果:11位
スタートは1列目イン側でホールショットのチャンスが増えたが、譲り癖で3位通過。
苦手意識がある野辺山CX恒例の舗装路登坂。案の定、先頭集団から千切れ、後続から抜かれるが焦らずに、速度が落ちないように意識して走った。
登坂での差を得意なセクションで詰め、徐々に追い上げていく作戦でいた。特に、キャニオンからピット前の泥区間は得意とするウェット感で、前を走る選手の背中が近づくのを実感するポイントだった。
しかし、思っていたよりも差を埋められていないことに焦り、シングルトラックエリアで試走では難なくクリアしてたポイントでミスを連発する。
タイムロスを少しでも挽回しようと舗装路の直角コーナーをハイスピードなまま侵入するも、アクションが出遅れてアウト側に膨らみ、草むらに乗り上げてしまった。
幸い、落車は免れた。しかし、クランクからリアホイールに大量の雑草を巻き込んでしまった。走りながら雑草を取るもなかなか取り除けない状況だった。
2周目へゴールラインを通過する時には、スプロケットに雑草が絡まり、変速がうまくできず、雑草の上にチェーンが乗っかる状態になっていて、浮いていた。
ピットまで少しでも早く辿り着けるように、ギアが噛み合う場所を探すために何度も変速していた。しかし、舗装路登坂の頂上付近で、リアディレイラーが勝手に左右に動き始め、リアホイールが回らなくなり、走行不能になった。下車して押すも勝手にクランク回り、下り区間を跨ぐとリアホイールがロックし吹っ飛びかけてさらに焦る。
バイクに乗車できないまま苦手なランでピットへ。
バイクチェンジする頃には、15位まで後退。
サブバイクで走っている間に、心を落ち着かせ、メインバイクが復活した段階で追い上げることにした。
焦りと苛立ちから所々不要な減速やタイムロスもあり、選手達の背中が全く見えずにいた状況から11位まで追い上げるも、完走タイムには間に合わず、苦いレースとなった。
メカトラが起きた時こそ、冷静になって状況把握し、無我夢中でピットに向かおうとせずに、その場で対処できる範囲のことを行なって少しでもピットへ向かう道中のタイムロスを減らすアクションが必要だったことを身をもって学ぶ機会となった。

JCX第5戦 弱虫ペダルスーパークロス野辺山Day2
◇天候:晴れ
◇コースコンディション:所々ウェット
*フロントタイヤ:Vittoria TERRENO DRY 1.6bar
*リアタイヤ:Vittoria TERRENO DRY 1.6bar
◇結果:12位
2列目中央でスタート。舗装路直角コーナーの後の芝への入るコーナーでライン選びに躊躇してしまい、6位で苦手な舗装路登坂へ。
Day1で得意なポイントであったピット前の泥区間は、Day2もTERRENO DRYで乗車可能ではあった。
レース直前の試走では、3コーナー目あたりにはフレームに巻き上げた泥がこびりつき、泥詰まりで前後共にホイールが回らなくなる状態のコンディションだった。
そのため、乗車して毎回ピットに入ることも検討したが、泥詰まりで失速する前に下車してランの方が速いと思い、2コーナー目手前で下車していたが、ランが苦手な自分はタイムロスが積み重なることとなった。
一方で、シングルトラック区間では、段差越えの後の下りの部分が堀れていたのでランで通過してから乗車したり、泥コーナーのショートカットに成功によって、追い上げに試みることができた。その後の根っこの処理も冷静にこなせて、Day1の挽回ができた。
しかし、後方に選手が追いついてきた時や前方選手との差が縮まらないことに焦り、自分のリズムを作れずに走っていた。
泥で重たくなるバイクを少しでもベストな状態にし、気持ちも切り替えて自分の流れを作りたくて、半周ずつバイク交換。
万全なピットサポート体制に感謝しきれません。
Day2での最大のミスは、フライオーバー下った後のライン選び。9位まで後退し、少しでもタイムを稼ぎたいと思って一度も試してないラインを3回。
見事に3回ともフロントホイールが刺さり、大幅なタイムロスとなり、3選手に抜かれた。
3回目のミスでは前転落車し、平常心を保てないままでチェーン落ちを直すのに時間がかかってしまった。
最終的に、UCIポイントGET圏外の12位まで後退し、フルラップ完走すらできなかった。
ここ最近、リズムが崩れた時に、負のループに陥り、フィジカルを出し切る前に自滅していく。その流れを早急に打開し、自分の走りがしたい。
今週末のJCX第6戦関西シクロクロス琵琶湖グランプリでは、どんな状況であっても焦らず、自分のリズムを刻んで集中して走りたい。

📷 Kensaku SAKAI(FABtroni+camera)