【選手レースレポート】全日本選手権 向山浩司
12/12は全日本選手権でした。
初戦の小貝川で良い成績を残し、その後も例年より少し良いくらいの成績を残してきた今シーズン。
一番重要なレースで今季一番の走りをするべくトレーニングしてきましたが、全日本の1週間前から突然の不調で全然踏めなくなり、調子が良い時は7分で登る坂を12分かかって登るような状態。
それでも、全日本前の木曜日が最悪のコンディションだったものの、金曜日からだいぶパワーも出るようになり、万全とはいかないものの、何とか全日本に帳尻を合わせて臨んだ感じ。
前日試走では所々ぬかるんでいたものの、特に難しく感じるセクションも無く、カラダの方もそれなりに動いてくれる感じ。
気温が高いし、平たん高速レースだから自分向き。直前で調子を落としたことは言い訳にならないし、もう開き直って今出せ全力で挑もうと改めて思う。
と言うか、
直前に調子崩したことで変な緊張が解けて、烏丸の前日とかあまり寝られなかったのに、普通に爆睡して、意外とリラックスして気持ち的な良い感じで当日を迎えられました。
それにしても、今回の全日本の会場の雰囲気はとても良い。
関東で開催し、駅からのアクセスも良いせいか、お客さんが多い。
やはり走る方も声援が大きい方が燃える。
いつも応援して頂ける方には本当に感謝していますが、こう言う大舞台の応援は一層有難いですね。
今日もSNEL CYCLOCROSS TEAMのサポートは完璧。自分は殆ど何もしなくても、周りの方々が全部やってくれる。凄く助かるけど、その感謝は走りで返すしかない。
サポートで来ている方はピリピリしているけど、むしろ選手の方がリラックスしてレースに臨める。僕らは本当に恵まれている。
そんな感じでスタートへ
去年の全日本は欠場したからランキング低くて4列目。左サイドに一度って一番端からこじ開けていくしかない。
そしていざスタート。
スタートダッシュは上々。少しポジションアップした感じ。
でも、レース前の週に高強度出来なかったのも有ってもがきが弱い。
直線で少し抜かれてポジション下げ、1周目は終了。
2周目以降は25番前後で周囲の選手とバチバチ。
特にモリタロウ選手は1時間ずっとSIDE by SIDEでやり合っていた感じ。
序盤でサクっとパスして前に出たいと思ったけど、そんなに簡単に譲る選手じゃない。
まあ、パックになるとやたら後ろに付く奴とか、けん制する消極的な選手の走りはヘドが出るけど、モリタロウみたいな選手は気持ち良い。バチバチやってつぶし合ってロスした場面も有ったけど、集中した良いバトルが出来て楽しかった。
レース全体の動きとしては中盤までは選手がずっと密集していて、手の届きそうな位置に10人くらい選手がいるけど、全員ハイレベルから順位の入れ替わりが殆どない。
結局、終盤になってペースダウンしてきた選手を数人パスしたけど、狙っていた位置までポジションを上げることは出来ず、
最終的には1時間バチバチやってきたモリタロウと、途中で吸収してからバトルしている重田ケンゴ選手と自分の3人でバチバチバトル。
そんな感じで最終回に突入。
この2人には勝ちたいと、最終に入ってから芝の直線で一気にスパートして前に出る。
しかし、このまま行きたかったが、終盤で消耗している所で急激にペースアップしたものだから心拍数が異常に上がってしまい苦しくなってペースダウン。
せっかく抜いた二人にあっさり抜き返され、そのままペースダウン。離されないように耐えながら、回復したらもう一度抜きにかかりたいと思ったけど、回復が追い付かず離されて、そのまま23位でゴール。
もっと上を目指していたけど、この日に出せる力は出し切りました。
それでも達成できなかった分は来年に持ち越し。また来年頑張ります。
そしてシクロクロスシーズンもここで一区切り。自分なりに今シーズンは精いっぱい出来ることをやってきたつもりなので、年内は少しペースダウンして、また来年のレースから頑張りたいと思います。
Photo by Kensaku SAKAI(FABtroni+camera)