湘南シクロクロス#1 向山浩司

先々週の全日本まで続いたJCXサーキットも一段落し、ここからはローカルなレースが続きます。
ゼッケン4番、1列目。当然、相応の順位を取りたいところです。
チームで表彰台出来たら最高だなと思いつつ、YOU CANの品川選手やMTBのキリンのメンバーなど、湘南だけしか出てこない猛者もいて、難しい闘いになるなと思っておりました。

そう言えば、現チームメイトの澤木選手も、一時期、湘南だけしか出ておらず、当時は湘南で無敵を誇っておりました。
湘南にはそう言う風習が有るようで。

今年のコースは概ね例年通りのレイアウト。
一見、階段が最大の難所にも見えるけど、自分にとって重要なのはそこではありません。
この公園、普通にコース作ったらロードレース見たいなど平坦のスピードコースになってしまうので、幾つかテクニカルセクションが入っていて、これがまたけっこう強引にコースに入れてるもんだからエグい。
階段の後の細かい下りはシクロクロスと言うよりもMTB的なハードな下り。
スピードが出そうなグランド部分はクネクネにしてあって、これがめちゃめちゃ厄介。

試走をしてみると、一番厄介なのがグランドのクネクネ。
全然思うようにペースが上げられない。頑張ってるのにこの区間凄い遅い。。。
ずっとシクロクロスシーズンを戦ってきて、芝も泥もそれなりにこなせるよう感触は有るけど、この校庭のようなしまった土に砂が浮いているコーナーは全然勝手が違う。試走しながら今日はけっこう苦戦するだろうなと悟る。。。

そしてレーススタート。
ポールショットをSNELの3人で取って、このまま3人で良ければ最高だなと思ったのもつかの間、砂利のコーナーでインから差し込まれて落車。
10番手くらいまで下げてしまった。
まあ、全日本選手権で最後尾まで落ちたのと比べれば平気平気とすぐにポジションアップを狙って走るが、前の選手が抜けない。
踏むところしっかり踏んで差を詰めても、グランドのクネクネで引き離されている。
全然グランドのクネクネにリズムが合わなくて、自分の引き出しの少なさに悲しくなってくる。

それでも、レースも中盤まで来ると、前から脱落した選手が出てくる。
ただ、非常に残念なのがこの脱落したメンバーにSNELの2名が居たことかな。
藤田選手は体調不良、澤木選手は良い位置で走ってたのにパンク。
そして、キリンの強豪の鈴木選手もパンクで落ちてきて、気が付いたら自分が3位。
コースに苦戦していたけど、漁夫の利的に表彰台圏内へ!

とは言え、キリンの鈴木選手はパンクから復帰してすぐ後ろに迫ってきた。
テクもフィジカルもある選手なので、一度一緒になったら、テクニカルセクションで引き離されてそのまま終わるのは明白だったので、捕まるまでフィジカルで目いっぱい抵抗してやろうと思った。

つまり、階段を目いっぱい頑張って、舗装路も目いっぱいスピードアップ。
そこでタイムを稼いで、テクニカル区間でのタイムロスを補いながら最後までリードを守って逃げる作戦。

これが体力的も精神的にもきつかった。
階段を必死に駆け上がって、バックストレートを超エアロポジション(サガンみたいにトップチューブに座る奴)で攻めると、けっこうタイム差が付く。ん~、頑張って引き離せたかな~?
なんて思うのもつかの間。
グランドのクネクネに苦戦している間に、すぐ後ろに鈴木選手が迫ってくる。
それでも何とか捕まらずに耐えて、また舗装路に出てダッシュ。そして階段を必死に登る。

これが何周続いただろうか。
身体もきついし、完全に我慢比べ。
良いバトルってやつなんだろうけど、やってる時は必死。とにかく集中を切らせないように頑張る。
全然タイプが違うから、タイム差が付く場所と、メチャメチャ接近する場所が有るのに、結局最終周回まで同じようなタイム差で進む。

そして最終周回。
自分がリードして階段をクリア。平坦も超エアロポジションで攻めて、集中して最後まで走る。
しかし、苦手なクネクネ区間で鈴木選手がものすごい勢いで差を詰めて来て、舗装路の間で捕まってしまった。
走っている時は、自分が集中切れてペースが落ちたのかと思ったけど、後でレース出た見たら、自分はずっと同じペースだったけど、鈴木選手の方がラストだけ30秒くらいペースを上げていた。凄い底力。

ただ、追い付かれたとは言え、自分がリードした状態で最後の舗装路へ。
コーナーを2回曲がりながらのスプリント。
イン側を開けたらそこから刺されるので、インを閉めてもがく、それでも最後、ラスト50mのコーナーでイン側の僅かな隙間を鈴木選手にねじ込まれて刺される。

正直、かなり悔しかった。
そして、先行していて圧倒的に有利な状況からインを指されたのがメチャメチャ情けなかった。

とは言え、集中していい勝負が出来て、レースを楽しめた。
JCXのレースも集中して一生懸命走っているけど、1人の選手と追う・追われるの立場でバトルするような場面は無かったので、かなりテンション上がりましたよ。

藤田選手も澤木選手もダメだったので、せめて自分だけでも表彰台の一角を死守せねばと思ったけど、これが果たせず情けないし申し訳ないけど、次回の湘南、開成公園でリベンジできるよう、年末年始もしっかりトレーニングしたいと思います。

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