茨城CX #4 向山浩司

平坦の自分向きのコースで、展開にも恵まれ、湘南の中井に続いて3位になりました。
今シーズンで一番走ってて楽しいレースでした!
実は、シクロクロス東京の後、ヒザが痛くなり練習不足。直前までヒザが微妙だったので出るかどうか迷ったのですが、ここで走っておかないと、2週間後の湘南シクロクロスまでダメな流れのまま行ってしまいそうだったので出場した感じでした。
試走中、砂山を通過する時、見ていた人に「この山って、乗っていけるんですか?」と聞いたら、
「何人かは乗ってたよ!」とのこと。
じゃあ、乗れるんだなと判断。

いざスタート。
スタートは3番手。先頭では臼杵の加藤選手がバリバリ踏んでペースを上げる。

そして砂山へ。
乗れる前提で突っ込んでSTOP!
復帰に手間取ってやや順位下げる。試走中に乗車でクリア出来ると聞いたのを真に受けたのが悪かったか。

気を取り直してポジションを上げていきたいが、逆に焦りが出たか、キャンバーが2つ続く所でミスして落車。
キャンバーを転げながらコース外まで転がって行ったので、復帰に手間取り、気付くと集団後方まで落ちていた。
先頭では良さげなメンバーが10人弱で先頭パック作ってる。万事休す。

ここからは個人TT。ひたすら自分のペースで淡々と追いかける。
このコースは直線と細々したテクニカル区間とではっきり分かれているので、テクニカル区間はタイムアップと言うよりきれいにロスなく走ることを意識して、直線でガンガン踏む。それが自分にとっては一番速いし得意なのでこの感じで攻めてみる。

当初、良いメンバーが集まった先頭パックがドンドン先へ行ってしまうかと思ったけど、自分との差が広がらない。むしろ、20秒だった差が15秒になり、徐々に近付いてる。こうなると俄然、追走にも力が入る。

当然、あれだけのメンバーが集まっているのにペースが上がらないってことは、先頭パックでもギリギリの状態でついてる選手もいれば、余裕でアタックのタイミングを狙っている選手もいるはず。そう、このメンバーで言えば、スコットの松本選手が必ず動くはず!

そう読んでいたら、その通りに、ひとり・ふたりとパックから脱落する選手が出始めた。そして松本選手アタック!
パックがバラバラになる。

そこを大塚選手、牧野選手、佐復選手と一人ずつ長い直線でパスしていく。
抜く時は一気に!
ここまで1人ずつ抜いて上がってきたから、気持ち的にはイケイケ。抜いて前に出ることしか考えてない。
1回の直線で1人しか抜けず、3人抜くのに3周かかってしまい、もう残りは数周。この勢いで松本選手も捕まえたい。

しかし、佐復選手は一度抜いたのにすぐに抜き返してきた。
さすがに脚残してるらしい。ここからのバトルは大変だなと悟る。
そして、ひるんだのか、自分が砂山の後の処理でミス。疲れが出たのか、よろけて落車。牧野選手にも抜かれた。

ここで先頭が佐復選手。牧野選手、自分と言う並び。
先頭を逃げていた松本選手はチェーントラブルで後方に下がったらしい。

この時、かなり脚に来てたけど、『よし、あと2人抜かせば優勝だ!』と思った。
しかし、気付くと後方に下がっていたはずの松本選手が後ろから来た。そして、テクニカル区間で成す術なく抜かれる。抜かれた後に付いて行ったが細かいところもクイックに走るから、脚を使わされた。

そして、直線区間で松本選手を抜きに行くが松本選手も直線速くて抜けない。
その後のテクニカル区間は後ろ付くだけで抜かす隙などない。
そんな松本選手との攻防の中で牧選手を抜いて、この時点で3位。とりあえず表彰台。
でも、ここまで来たらどこかで松本選手抜いて、ついでにその勢いで佐復選手まで抜いて勝ちたい。

そして最終周回。
相変わらず松本選手の後ろで走る。松本選手も前の佐復選手を追ってるので速い。
そして最後の長い直線。ここで何とか前に出たいところだったけど、考え要ることは皆同じ。
結局3位。トップの佐復選手から8秒差。ラストは秒差の攻防だった。

悔しいけど、今シーズンで一番楽しいレースだった。
前半で遅れたのは痛かったけど、だんだん先頭が近くなってくる感じが気持ち良かったし、最終局面の牧野選手との四つ巴の攻防は自分にも勝つチャンスがあると思ったし楽しかった。
ポイントとか気にせず純粋にレース楽しめて、出て良かったです。

次はいよいよ。今シーズンのAJOCCレース最終戦。自分は湘南の方出ます。
シクロクロス東京後に調子崩していたけど、昨日のレースで弾みがついたので、あと2週間、コンディション整えて良いレースをしたいと思います。

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