湘南CX#4 向山浩司
なかなか低空飛行が続いていた今シーズンですが、やっと表彰台に上がりました。
シーズン終盤のこのタイミングですが、やっと最低限の走りが出来るようになってきたかなと。。。
コースは階段で有名な中井中央公園。
2つ担ぎの登りがある以外は、シクロクロスと言うよりクリテリウムみたいなコース。だからロードレースみたいな展開になることも有るし、そうなるとチームとしてのシナジーを発揮したいところ。
中井階段はけっこう好きで、いつも駅の階段を登る時はここの階段をイメージして登っている。さてイメトレの成果は発揮できるだろうか。
セッティングの方はスムーズな路面に合わせてダイヤ目のXNを前後輪高圧でセットして走ろうと思ったが、路面の変わる部分が意外と滑り易くナーバスだったので、ノーマルのXGを前後輪高圧でセットしてスタート。パックで進むことが予想されるので、ワンミスで遅れるよりも手堅く走る選択。
いざスタート。
先頭の真ん中からチームメイトの龍太郎dせと二人で飛び出し、ポールショットはSNELで1・2を取る。しかし、自分が階段前の砂利でミスして4番手に落ちる。その後、2周目のグランドで龍太郎と2位の鈴木選手との距離が空きはじめる。一瞬、この中切れを埋めようかと思ったが、そのまま龍太郎の独走に持ち込んだ方が、龍太郎が手堅く優勝するためにも、自分が2位を取るためにも良いと判断して、あえて静観。
そのまま2周くらい鈴木選手が先頭固定で、自分は抑えに回って脚を貯めながら進む。このレースが進めば有利に運べるんじゃないかと思っていたが、先頭を引いていた鈴木選手がスローパンクし始める。
そこで、自分が数秒先頭を引いた後、4位につけていた品川選手を前に出す。しかし、これが失敗だった。
階段後のテクニカル区間で品川選手が本領を発揮。距離は短いものの、猛烈なダウンヒルに、無抵抗で置いて行かれる。
甘く見ていた訳では無いが、愛三でロードを引退した後も、MTBレース等も出ている品川選手は予想以上に速かった。
龍太郎の独走勝利のためにはもう少しタイム差が開くように抑えに回りたかったが、目論見通りにいかなかった。
そこからは自分が3位を守る戦い。
速い人と走っていたから、無理してコーナー突っ込んでいたが、独りになって、テクニカル区間はややペースダウン。
後続の横山選手はずっと30秒くらいの差で走っている。30秒のリードはとても有利だが、そこから全然広がらないので、前を走っている方も精神的にキツい。特に最近は仕事が忙しくて、いつもスピニングバイクで短いインターバルトレーニングばかりやっていたから、高負荷には慣れているものの、1時間もずっとレースペースで走るのはとても辛い。
特に30分過ぎたくらいはめちゃめちゃしんどかった。
さらにはふくらはぎが攣りはじめる。
階段は攻め処だと思って、ペースを上げるために、足を着く時にかかとは着けず、つま先だけ着いてピッチを上げていたんだけど、それが負担になったらしく、ふくらはぎが悲鳴をあげたのだ。
最後までもたせるべく、ペダリングをトルク型から回転型に切り替えて、とにかく攣らないように神経を使って走る。ペースを上げたくても上げられないので、後続との距離を測りながら、とにかく攣らないことだけを祈って走る。
しかし、ラスト2周で攣った。
長い階段の後に左のふくらはぎが攣って、ペダリングが出来なくなり、右足だけペダルをはめて下る。
登りは担ぎ。そんな感じだからリカバリーにまわっていた右ふくらはぎもほどなくして攣る。
万事休す。もうすぐ後ろまで後続が迫っている。
3位の座がいよいよ危ういが必死で抵抗。ペダルもはまらない状態でガタガタのテクニカルな下りを下る。
超怖かったけど、こっちは必死。
そして平坦に出ると、思いのほか早く、攣っていた両ふくらはぎが回復。
たぶん、レース前に飲んだアスリチューンにマグネシウムが入っていたから、攣ってしまっても、回復が早かったのだろう。
手の届きそうな所まで後続が迫っていたが、ここから踏み直す。
ピット前を通過する時、4位と一気に差が無くなっていたから、チームの皆が焦っている。
しかし、ふくらはぎさえ何とかなれば、ペースを抑えていた分、踏める、
ここからラスト1周頑張って、何とか3位フィニッシュ。
いや~、しんどかった。
龍太郎は品川選手ランデブーになった後、最後はやっぱり下りでやられたらしい。
自分がもっと機能すれば優勝も見えていただけに申し訳ない。
とは言え、1位は取れなかったものの、二人で表彰台に上がれて自分としては嬉しい。
JCXのようなフルメンバーのレースでは無かったけど、自分の今シーズンのここまでの流れを考えると、やっと表彰台に上がれて素直に嬉しいです。やっと、自分の考えているレベルの走りが出来たなと。
ここでレース強度の良い刺激が入ったので、今度の週末のシクロクロス東京は調子を上げて臨めるのではないかと思います。
毎年、お台場の砂には泣かされてますが、1つでも上の順位を目指して頑張りたいと思います。