【選手レースレポート】幕張クロス 向山浩司

先週末は幕張クロスでした。
幕張と言えば個人的には鬼門と言うか、毎年何かトラブルが起こるレース。
もう何年もフルラップ完走が出来ていません。

今シーズンは小貝川の成績が良かったし、その後のトレーニングも上手く行っているので、今度こそ悪いイメージを払拭するような良い走りをしたい。

しかし、会場に到着すると不必要に緊張感が高まり、レースまで全然時間が有る段階からナーバスな感じになってしまいました。
こんなんじゃ良い走りが出来ないなと思って自分なりに緊張を解そうと思ったけど、特に状況変わらず、幕張に対して苦手意識凄いんだなと痛感するばかり。

それでも今回は小貝川に続いてマッサージオイルのNAQIのマッサージャーさんがサポートに来てくれていてスタート前のマッサージは完璧。
ウォームアップも試走も、準備は抜かりない状態でスタートへ。

そしてスタート。
スタートはやや不発。右側から押し込まれ後退し、ファーストラップはややポジションを落として2周目へ。
集団の状態が落ち着いてから抜いて上がっていきたいなと思っていた矢先にチェーン落ち。
降りてすぐに直そうとしたけど、もともとチェーンウォッチャーをギリギリのところで取り付けていて、工具を使わないとチェーンを取り付けられないセッティング。
チェーンが極めて落ちにくいセッティングだけど、落としてしまったらピットまで自転車を持って行かないとチェーンはハメられない。
案の定、自分でチェーンを戻そうとしたけど戻せず、ピットまでランニング。

正直『またか』と思った。
後方に下がるとキャンバーの渋滞にハマり完走が厳しい幕張のコース。

早くも厳しい状況だけど、簡単にレースを諦めたくないのでここで一度冷静になって対処方法を考える。
ピットまで距離が有り、ランニングでがむしゃらにピットまで帰っても効率が悪い。
シクロクロス中のランニングって、全開で走っているつもりでも全然前に進まないし、無駄に心拍だけ上がって体力を物凄く削られる。
バイク交換後に踏み直すためにはピットまで体力を温存しつつタイムロスを最小限にとどめて向かわないといけない。

そこで思い出したのが以前、スヴェン・ネイスがチェーン切れて漕げない状態でピットまで戻った時の方法。
コースの起伏を上手く使い、可能な限り自転車にまたがってピットまで向かう光景は『この人本当にチェーン無い自転車に乗ってるの?』って感じだった。
あんな感じで戻るのが最適だ。

不幸中の幸い。小貝川や稲城など、ど平たんのコースはこれに向いていないけど、細かく起伏がある幕張は乗ろうと思えば意外と乗れる場所が多かった。
チェーンが落ちてからも恐らく半分以上は自転車にまたがりながら何とかピットでバイク交換してはここから追い上げ。

体力は温存できたけど、かなり後方に落ちたのでテクニカルセクションの渋滞は酷い。
今年のコースは前後に選手がいなければ全部乗車でクリアできるキャンバーだったけど、いつも誰かが引っ掛かっていて全然自分の走りが出来ない。
それでも抜けるところで1台ずつ抜いて30番前後までポジションを上げ、フルラップ完走を信じて攻めたけど、ラスト1周に入れず30位で終了。

バイクのセッティングに関してはチェーンウォッチャーの取り付け方法を見直したり、GRXのリアディレイラーのスタビライザーをONにしておくべきだったとか準備の時点でやれることが有ったと思うけど、この反省は次回に活かしたい。
追い上げ中、けっこう踏めたのでコンディションは悪くない。

今回の悔しさは早くはらしたいし、野辺山を早く走りたい。
この1週間、しっかり回復とトレーニングをして野辺山でリベンジしたいです。

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