【選手レースレポート】茨城#1 Day2 向山浩司
冬を熱くするシクロクロスのシーズンが今年もやってきました。
コロナの影響を付けつつも、レースを開催してくれる主催者の皆さんには感謝しか有りません。
例年、9月初めの中国遠征に向けて夏場にミッチリ練習してシーズンインする流れと異なり、あまり身体の仕上がってない状態で不安を抱えての開幕戦となりましたが、ここからレースを走りながらコンディションを上げていきたいところ。
そんな状況で迎えた1戦目は茨城シクロクロスの涸沼。
去年も開催され、平たんスピードコースが特徴的でしたが、今年は長い舗装の登りが加わり全然別のコース。
平たん専用のセッティングで準備してきてしまい、やや戸惑う。おまけに前日に雨が降ったらしく一部のコーナーはぬかるんでいる。
しかし、VittoriaのドライタイヤのTerrenoDRYはサイドにややノブが配置されているため、ぬかるんでててもそこそこ攻められる。
まあ、初戦だし、少し冒険してみるのも楽しいかと、このタイヤ選択のままスタートへ。
いざスタート。
最初の大きな舗装の登り。
ダイヤ目のタイヤ選択が有利だったのか、意外と登りはイケる。
様子見ながら慎重にいくつもりだったけど、予想外に登りで前の選手を抜いてしまい、そこそこ前の位置でコースへ入っていく。
しかし、コースの中に入るとまだ乾ききっていない路面ではドライタイヤはしんどくて、コーナーの度の後ろの選手にプレッシャーをかけられる。
明らかに周りよりコーナーが遅いので、ここは無理せずプレッシャーをかけてきた選手を前に出す。遅い人間は無用なポジション争いはしない方が良い。
そして、ポジションを落としたところで再び大きな登りを迎え、何人かまとめて抜いての繰り返し。
そんな感じで序盤を終え、中盤以降はドライタイヤでぬかるんだコーナーを攻める感覚も覚えてきて走りが安定。淡々と走っていると落ちてくる選手がいて、それを抜いて1つずつポジションを上げていく。
先頭の方ではチームの若手がワンツースリー体制で検討しているのが目視とアナウンスで分かり、自分も可能な限りそこに近い順位上げたいとラストもうひと踏ん張り。
最終周回に突入し、手が届きそうな場所にいる佐復選手を追いかけてラストスパートしたが秒差で届かず6位。
結局、タイヤで苦戦したのは序盤だけだったので、後半にもう少し順位を上げたかったけど、今の身体の仕上がりから考えるとまずまずの走りだったと思います。
次戦は信州シクロクロスの富士山。少し間が空きますが、あのタフなコースに向けてしっかりトレーニングしてコンディションを上げていきたいです。