【選手レースレポート】湘南シクロクロス#2 向山浩司

先週末は湘南シクロクロスに参加しました。
会場はお馴染みの開成。

朝一の試走にも走れるように会場入りして、試走後には大会側が無料で開催するシクロクロス講座の講師をやりました。
直前の試走を見ていたら、転んでいる人が多いキャンバーが有ったので『速く走る以前に、安全に走ることが重要だろう』と言うことで、急遽そこのキャンバーを使ってレッスンさせてもらいました。
湘南シクロクロスでは次回も同じような講座をやる予定なので、良かったらご参加下さい。

機材の方は前戦の千葉に引き続き前後Vittria Terreno Dryチューブラータイヤを最初はチョイス。
直線が多いので踏みの軽さを重視してダイヤ目です。ダイヤ目を使いこなせるようになりたいので、シーズン後半は積極的に使います。

しかし!

試走時間中にノーマルタイヤも試してみたら、タイヤと言うより付いているホイールのフィーリングが良かったので、急遽ノーマルなTerreno Mixが付いているホイールに交換。
最近、ホイールのフィーリングに妙に敏感になってます。

JCXの愛知牧場明けのレースだけど、メンバーは意外と。濃い
恐らく大本命は元シマノで関西CXでも活躍している島田選手。そしてエンジン性能No,1の畑中選手。コーナーが遅いけど、直線の多いコースなので怖い存在。あとはAXの青木選手。今シーズンかなり良い成績を残しているが前日の愛知牧場を走っているので疲れがどれだけ残っているか次第。自分としては内容のある走りをして蔵王に弾みをつけたい。

いざスタート。
1列目センターから上々のスタートを切れた。最近スタートがだいぶ改善されてきた。
キャンバー区間から先頭に出る。すぐ後ろにはA-Padの舟ちゃん。ある意味チームメイトだし、先頭に出るそぶりが無いから、そのまま後ろに付けて先頭を引き続ける。蔵王に向けて最初から追い込む走りがしたかったので、先頭交代せずに可能な限り引っ張ってペースを上げる。

程なくして、本命の島田選手も追い付いてきて3人になる。
最初の3周くらいは先頭を引き続けたけど、少しずつ余裕がなくなって来るのに対して、明らかに後ろは余裕が有りそうだったので、後ろに先頭交代を要求。すると島田選手が先頭に立って一気にペースを上げる。
こっちは3周引っ張って余裕がなくなっていた所だったのでかなりしんどい。半周も持たずに千切られる。
まあ、仕方ない。今日は先頭から負荷をかける走りがしたかったし、もっと早くに先頭を変わっていても、最終的にはどこかで千切られていただろうし。

ここから切り替えて単独2位で集中を切らさないようにレースを進める。
すると今度は畑中選手が徐々に差を付けてきた。
徐々に差を付けて来たと言うか、正確に言うと直線区間の終わりにはいつも手の届きそうな所まで迫って来るようになった。
そして、テクニカル区間になると差が開く。ただ、それを何度も繰り返していくうちに、徐々にテクニカル区間で差が付かなくなって、確実に差を詰められてくる。
正直、いずれ捕まるだろうと悟りつつも、この時間帯は楽しかった。タイプが違う選手だし、どこまで逃げ切れるかチャレンジする感じで、1周でも多く逃げてやろうと集中して走った。
それでも後半になると一気に直線で差を詰められて捕まる。
そして、捕まり際にきっちりペースアップされて後ろに付くことが出来ず。

でも、相手にミスが出れば逆転のチャンスも有るので集中して追う。
なのに、ミスが出たのは自分の方だった。

キャンバーの石段に後輪をヒットさせてスローパンク。
コーナーは脚を出さないと曲がれないくらい空気圧が抜けてしまったけど、ピットまでたどり着いてバイク交換。
交換したマシンのダイヤ目タイヤのフィーリングが思いのほか良かったので、前との差を詰めてやろうともう一踏み。
でも、さすがに相手はロード選手。1時間全然タレなくて、かなりプッシュしたつもりだけど全然差を詰められず終了。

結果は3位。
ある意味順当な感じの順位だけど、よくよく考えてみたらUCIレースばかり出ていたので、これが今季初表彰台。
なにせ先週が16位と撃沈だったので、ひとまずは調子上がってるなと手応えを感じられたので良かったです。

いよいよ次は蔵王のUCIレースです。
それ以降もレースは有りますが、今シーズン最後のUCIレース。ここでUCIポイントが取れたら、自分としてはかなり気持ち良くシーズンを終えられるので、何としてもUCIポイントを取りたいと思います。

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