【選手レースレポート】シクロクロス千葉 向山浩司

正月気分も抜け切らない1/5に千葉シクロクロスに出場しました。

初出場の千葉シクロクロス。参加しようと思ったのは、来シーズンの復活を期待してやまないシクロクロス東京に向けて砂レースを走っておきたかったのと、CX全日本選手権が終わってから調子を落としてしまっていたので、今シーズン最後の重要レースである蔵王に向けてレースで負荷をかけたかったから。

そんな色々な目的が有って参加する千葉CXは機材もいつもとチョット違う。砂レースと言うことで、タイヤは今シーズン初使用のVittoria Terreno DRYチューブラー!
砂に合わせたセンタースリック(ダイヤ目)のタイヤです。
UCIレースとかJCXのフルメンバーのレースの場合、速いパックに入るとコーナーの立ち上がりがもの凄く早い(と言うか曲がっている最中からもう踏んでいる)ので、フラットなコースでもコーナーリング中に踏んでもしっかりグリップするブロックタイヤを使用しているけど、ローカルなレースならコーナーよりも踏みの軽さを重視してダイヤ目を試してみたい。
コーナーでは神経を使うけど、踏みがかなり軽いので、使いこなせれば武器になる。
だからこそ、こう言うレースで実戦投入して使えるようになりたい。

コンディションの方は走ってみないとどんな感じか分からない。
なるべく調子を落とさないようにと心がけたけど、年末年始は色々有って、トレーニングも休養もなかなか思うようにはいかない。

そして会場入り。
はじめての千葉のコースは想像と少し違って、思っていたよりも砂浜は短め。その代わり、丘を駆け上がりジェットコースターのように下る区間があり、砂浜と合わせてダブルで脚にきそう。
ただ、シケインは登り区間に設置されていて高さも低い。
いまだにバニーホップを習得できてないけど、これならシケインに当てて飛べる。
平地に設置されているシケインを当てて飛ぶとスローダウンしないといけないのでタイムロスになるけど、ここは登り区間なので担ぎでもあまりスピードが出ない。加えて登りなのでシケインを越えてからの飛び乗りもスピードが乗らずにタイムロスが多い。
仮に通過にかかる時間が同じなら、乗車のままクリアして体力を温存した方が良い。
と言う訳で、シケインは乗車のまま超えることにした。

そしてスタート。
風が冷たくて、召集始まってから完全に身体が冷え切ってしまって、スタートの掛かりが悪いんじゃないかと心配したけど、ケンゴ、ヨッシーに続いて3番手に入れた。
しかし、下り区間でロックさせて落車。
やっぱり前後ダイヤ目だと、タイヤが滑り出すまでの感覚も、滑ってからのコントロールも違う。以後は高速コーナーはケアして侵入することに。

この日は右京の畑中選手やエカーズ選手などロード系選手が多くて、中盤までは10位前後で様子を見る。
ある程度団子になっているので、後半もしっかりペースを守ればもっと順位を上げられるんじゃないかと思っていたが、先に崩れたのは自分の方だった。

まず、丘を駆け上がる坂で踏めなくなり、直線も踏めなくなり。
ペースが落ち始めても、蔵王に向けてのトレーニングと思って踏ん張るけど、どんどん抜かれ始める。
抜いた選手に付くように意識するけど、足が攣りかけて全然ペースを上げられなくなり、最終的には16位でゴール。

正直、なぜ後半にこんなに失速したのか原因が分からない。
不調の原因がはっきりしていれば、まだ改善方法も分かって救いようが有るけど、中盤までは特に調子の悪さは感じなかったし、最後まで出来るだけ踏ん張った。なのに後半の走りは酷かった。

今後に向けて不安の残るレースをしてしまったが、蔵王に向けて可能な限り調子を上げていくしかない。

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