シクロクロス東京 向山浩司

先週末はシーズン後半の重要レース、と言うか、シクロクロスのお祭りシクロクロス東京でした。
1日目のサンドスイッチエンデューロと2日目のメインレースである男子エリートを走りましたが2日ともたくさんの方に応援をして頂き有難う御座います。

■初日:サンドスイッチエンデューロ
行き帰りの移動時間の短縮のために、今回は自転車を事前にチームに預けて電車移動。
今回、サンドスイッチエンデューロに出場した目的は前日にレースペースで試走をしたかったのと、表彰台をGETしたかったから。
特に、試走がメインの目的だけど、表彰台もGETしたいから本気モードでレースに挑みます。
そこまでして前日に試走したかった理由は、この大会は試走時間が短いうえに渋滞するから、なかなか良い試走が出来ない上、シングルトラックが意外とトリッキーで試走が重要だから。
実際、シングルトラックも砂地も、前日走っておいて良かったと思います。エリートレース当日にはだいぶコースコンディションが変わっていたのは誤算でしたが。

そんな感じでサンドスイッチエンデューロのスタートへ。
周りを見れば、ランニングシューズで出ている選手も。

最初のランニング。前の方は取れたけど、1位は取れず。
そして自転車パートに移り、スイスイ順位を上げて行く。
ランパートで前の方に出ていた人はランニングシューズだった人が多く、シングルトラックは遅い。
しかし、自転車を降りて砂浜を走る区間では、林の中で抜いたはずのランニングシューズの人に再び抜かされる。
なるほど、こう言う競技だったのか。
相棒の藤田拓海と協力して、序盤の内に順位を上げたが、ここからランニングシューズで参加のチーム砂おぶらお・おやじ朝練クラブと抜きつ抜かれつのデットヒートが始まる。
自分も拓海も自転車で抜いてはランで抜かれを繰り返す、しかし、中盤に先頭で自分がバイクパートに入った周回があり、ここが勝負どころだと一気にペースアップ。林の中でタイム差を空けにかかる。一瞬、イイ感じでタイム差が開いたが、ここで自分が痛恨のパンク。木の根っこでやってしまった。
このパンクで振り出しに戻り、また抜きつ抜かれつのデットヒート。しかし、勝負綾と言うのは難しいもので、自分が勝負をかけに行ってパンクした周回を境に徐々に形勢は不利になり、最後は15秒差で負けた。
接戦の末に負けるって、かなり悔しいけど、得意なパートが真逆だったし凄く楽しいバトルが出来ました。

そして、何とかもう1つの目的の表彰台GET。

■2日目:エリート男子
いよいよ楽しみにしていた男子エリート。

試走を始めてみると、砂は前日とコンディションが変化することは想定していたが、シングルトラックも予想以上に変化している。
2日目も色々レースが開催されたので、前日に比べてシングルトラックも地面が削れて、根っこがたくさん出てきている。場所によっては前日と最速ラインが変わっている。

おまけに、試走に出てわずか3分でパンク。
実は、昨日のレース中のパンクもそうだったんだけど、砂のために自分のテクニックのギリギリまで空気圧を下げて走っていたので、パンクリスクは上がっていた。
とは言え、エリートの本番前に砂にマッチするダイヤ目のXNタイヤを前後パンクさせてしまった・・・。

そんな試走を終え、アップをしていよいよスタート。

最初の砂で案の定落車&渋滞。
最後尾ですからバッチリとトバッチリを食らいます。落車した選手を避けたものの、コーナーの外へ追いやられ、誰も走って無さそうな、重たい砂にハマり苦戦。そんなこんなしていたら、落車していたはずの選手にすら交わされて、気付いたら今年も1周目は最下位。これは仕方ない。ここから少しでも上げて行こう。

そして中盤戦。
何人かは抜いて、手が届きそうな所に何人も集まるパックがあるがなかなか捕まらない状況。
そうこうしていると、早くもスティーブ・シェネルが後ろから迫ってきて、周回遅れになる。

砂の直線で後ろからシェネルがモトクロスバイクみたいなスピードで迫ってきてビビる。
自分は4人パックの最後尾にいたが、もうシェネル来たぞ。やべ~速いぞ!と言うと、4人いっせいにレコードラインを外して通過を待つ。まるで、救急車が来た時にクルマが道を空けるように。

その脇をシェネルが異次元のスピードで抜いていく。
しかも、超余裕そうな笑顔でこっちを見ながらヤバ~い!ヤバ~い!と連呼している。
(※実はレース3日前に一緒に走る機会があり、その際に自分がイタリア語のマンマミーアみたいな意味だってヤバ~いって言葉を教えていた)

そしてここからは周回遅れメンバーは自分のレースをしつつも、とにかく邪魔にならないことが重要になってくる。
周回遅れはただの障害物。自分たちがコース上にいることで、上位のレースに影響を与えてはならないのだ。

そんな感じで自分のレースは進む。トップ選手に抜かれた際に後ろに着くと、シングルトラックは一緒に走れる。だけど、砂区間に入った途端においていかれる。ものすごいスピード差だ。自分も今年は例年になく砂の乗車率が高く「俺も少しは砂が上手くなったかな」なんて思ったりもしたけど、もっと砂を速く走れないと意味無いな。

結局、シェネルには2回抜かれた。
抜かれ際に何か学べればと思っていたが、速過ぎて何も見えなかった。この辺についてはおいおい動画見て勉強しよう。

そしてゴール。
レースナンバー32で31位。やはり実力通りって感じか。

それにしても楽しいレースだった。
まだ自分には2レース残ってるけど、シーズン終盤はとにかくこのレースが目標になっているし、目標するだけの甲斐が有るレースだな。
いつもシーズンを通してたくさんの人に応援して頂き、力をもらっているけど、そう言う楽しさが全部詰まっているのがこの大会だな。やはり見る側にも走る側にもシクロクロス東京は最高のレースだな。

さて、自分はあと2レース残っています。
シーズン序盤に不調だった自分にとって、やっとコンディションが上がってきて、今は大事な時期。あと2つしっかり走って好い成績を残したいと思います。

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