湘南シクロクロス第1、2戦 中村龍太郎

連日の湘南シクロクロスでは、土曜日優勝、日曜日JCXの4位と自分の中では過去最高の結果となった。
昨年は参加していなかったこの大会。階段が多く、きついことを多方面から聞いていた。
会社ではビルの6Fまでエレベータを使って登り、食堂に行く時も、帰る時もエレベータ。
仕事自体もデスクワークなので一日中座っていて、僕の体は地面を蹴って歩くようにはできていない。
昔はマラソンに命を燃やした時期もあったけど、今は寮の2Fにあがる階段で嫌がる。
かといって付け焼刃では意味が無いので、階段の練習はせず、全日本の疲れを癒すことに従事。
土曜日はJCXの前日ともあって、C1のエントリーメンバーが薄い。SNELが三人123の番号のレースとなった。
こうなってくると自他共に「勝って当たり前」というプレッシャーを自分へかける。
勝てるレースで確実に勝つことは精神面でも強くないと成し遂げられない。
僕自身TTで勝っているのもあって、ホビーレースではそういう風に思われがちなので、だいぶ慣れた。
監督から「SNELで123位のパックを作って明日に疲労が残らないようにしよう」という指示があったけど、
パンク等のリスクを考えると、先に先頭に出て自分のペースで走ったほうが落ち着いて走れる。
なのでスタートから全力。完璧なペダルキャッチから、高回転で回してホールショットを取る。
階段に入る手前は砂利が浮いていて滑りやすかったので、慎重に。
階段はレースペースがどのくらいか見当がつかなかったので、とりあえず全力で走る。
後ろにはSNELの仲間がいるので、ブロックになったというのもあるだろうが、登りきりで差がつく。
下りは慎重に、折り返してきた登りも下車して担ぐ。
グラウンドに出るころにはギャップが出来ていた。ここからはミスの無い走りを心がける。
後ろとの差をあちこちで言ってもらっていたので、後ろがどのくらい離れているかよくわかる。
暫くはタクミが後ろを走っていたようだけど3位に後退したのが見える。
2位の選手は後で聞いたらMTBでも10位以内に入る選手とのこと。
僕が担ぐ坂を乗車で登っていたようで、差が開かない。逆に僕は階段区間で稼いでいたようだ。
40秒の差が開かず、縮まず、残り一周の中ですれ違う時に「速いな」とつぶやいてたのを聞いて、心が折れたことを確認。
最後は確実に走って、何度も後ろを振り返り、来ていないことを確認してゆっくりゴール。
C1で初めての勝利。AJOCCのCXレースの勝利は大学時代の霧ヶ峰C2で勝った時以来(レースの帰りに車を反転させる事故を起こしたから鮮明に覚えている)。
SNELでお世話になっているのに勝ち星がなく、申し訳ない気持ちだったけど、やっとこさ勝てた。お待たせしました。
タクミが3位に入り、一緒に表彰台に。明日への意気込みを聞かれて「明日も勝ちます!」と言えるほど元気ではなかったので「全力で休んで明日に臨みます」と無難な回答。
実家に帰って、何故かタコパーをして、M-1見てから就寝。
日曜日は朝一で山梨県一周駅伝に出る親父を応援し(-3℃,登り3kmの戦い)、母ちゃんとコメダで茶をシバいてから会場へ。
JCXレースということで昨日に比べて遥かに面子が濃く、自分は6番ゼッケン。
コースの違いは階段手前の砂利区間が増えたのと、階段登った後の登り返しでさらに下に降ろさせて担ぎ区間を伸ばすレイアウト。
延びた担ぎ区間は昨日僕が乗れなくて二位の方が乗れた区間。ここが確実に担ぎになったことで技術の無い僕としては有利なコースになった。
しかし辛いのには変わりなく、二周で試走終了。
スタート位置は右から三番目。ペダルキャッチに失敗して10番手くらいで最初のコーナーへ。S字コーナーとなった砂利の道を抜けて階段へ。
階段を登り始めると、昨日の自分走っていたペースよりも明らかに遅い。
しかし抜けるスペースもなく、そのまま登り切り、山の反対側へ。
担ぎ区間は自転車を押す派と肩に担ぐ派に別れて、自分もどっちもやってみたけど、どっちにしろ辛すぎて違いが判らない。
この担ぎ区間は落ち葉が敷き詰められた土の上を登るのだが、クリートに土が挟まって、次の下りでクリートに嵌らないことが多々あった。
下りでクリートがハマっているのといないとでは安心感が違うので、意図的にコンクリで足を踏みつけてから乗るようにしていた。
先頭を走る弱ペダ+PAXは遥か彼方。とりあえず前を走る斉藤さんとマサルをグラウンドに入った後でラインを変えて抜く。
マサルがピッタリついて走る。僕のコーナーは異常に遅いので突いてくる。
前を走る合田さんに追い付いて三人パックに。下りやキャンバーのテクニカルな部分で二人に置いていかれるが、踏めるところで追いつく。
そうしていると前を走る二人のラインがわかってきて、離されなくなる。
合田さんはキャンバー前でチェーントラブルで脱落。その後の階段でマサルを千切る。
この時点で4位になったが、パンクで遅れていた重田が上がってくる。
前をトレースできる人がいなくなったので、グラウンドのコーナーで詰められ、残り二周で追いつかれる。
焦りでミスを連発するが、最後の階段で勝負をかけるために食らいついていく。
最終周回の階段の麓から、重田の左側を抜いていく。足が上がるように腕をブンブン振って駆け上がる。
差が出来たが気を抜いてはいけないと言い聞かし、次の担ぎ区間でも全力。
足が攣りそうになったが、何とか持ってくれて、グラウンドに着くころには心が折れたのだろうか、相当差がついていた。
残りは確実に走って4位でゴール。順位としては表彰台に乗れなかったけど、自分の勝負どころで仕掛けて相手に勝つ、という全日本でも経験した勝ち方は気持ちいい。
この良いイメージで先頭争いができるといいが、まだまだ先を走る選手は多い。

引き続き頑張っていきます。サポート、応援(特に階段終わりは効きます)ありがとうございました。
今週末は烏丸半島です。

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