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レースレポート

東北CX #4 向山浩司

昨日は全日本選手権以降、シーズン後半の最大の目標にしてきた、国内今季最後のUCIレースである、東北シクロクロスの蔵王ラウンドでした。

10月末の寒河江のレースで、『泊まりレースはやっぱり余裕有るな』と痛感したので、勝負をかける今回も前日入り。
しかし、夕方から出発の予定が色々バタついて夜出発に。。。
23時に宿に着いたら、先に到着していたメンバーは就寝していた。。。

蔵王と言うと、名前からして雪っぽいイメージだけど、過去のレースは豪雪の時も有れば、ドライの時も有った。
そして今年はドライ。正直、全日本でも雪は普通にこなせたから、雪でもドライでもどっちでも良かったけど、クルマがノーマルタイヤ(一応チェーン持参)なので、ドライで助かった。気温もそこそこ高くて、有り難いコンディション。
そんな感じで初めてのコースを試走してみると、ドライの蔵王は、一見平坦の簡単なコースに見えて、細かいところがトリッキーなコースだった。

前半のグランド部分、ブリッツェン小坂光選手やLIFE RIDE GIANT斎藤選手の後ろに付くと、細かいところでギャップが生まれ、それを立ち上がりの踏みでカバーするものだからしんどい。この感じでレースしたらヤバい。
終盤に出てくる調整池周辺のキャンバーも序盤は無難にこなせるけど、最後の一番難しい奴がどうやっても乗車でクリア出来ない。明らかにこのセクションは周りより自分は下手で鬼門になりそう。
そんな嫌な予感は、早くもレース前に的中する。
問題の一番難しいキャンバーを集中的に練習していると、そのポイントに向かう途中の下りで顔から落車。
完全に問題のキャンバーのことで頭がいっぱいで、その前の下りで隙が出てしまった。
若干頭が痛いうえに、左ひざがかなり痛い。
正直もう帰りたいと思ったけど、さすがに蔵王まで来て、試走だけで帰る訳には行かない。
ちなみに、一緒に試走したチームメイトの積田連の走りがキレッキレで、フィジカル的にも調子良さそうだし、MTBのバックボーンが有るので、コーナーも速い。おまけにシケインでバニーホップするもんだから手が付けられない。
今日は俺の日じゃないな。連の日だなとやや弱気になる。。。
それでも、ここ5週間、このレースに向けて準備した来た大事なレース。
しっかりアップして、集中してレースに臨む。

スタートは2列目だけど、小坂光選手のすぐ後ろ。絶好のポジション。
そんな感じでスタート!
しかし、絶好の位置からのスタートのはずが、速攻で集団内に埋もれる。
動画で見ると、スタートして100mもしない内に集団の後方に埋もれて見えなくなっている。
この致命的に遅いスタートを来シーズンは何とかしたい。。。
しかし、今日のコースはパックで進むコースじゃないし、トップも見える位置なので、追い上げは可能。1人数ずつ抜いて行く。
幸いトリッキーに感じたコースも、リズムが掴めてくると淡々と走れる。
問題だったキャンバーも女子のレースを挟んで、かなり路面がならされて全乗りで行ける。

苦手に感じたコースだったが、それなりに対応できて、前を追って15番手くらいまで上がると、後ろからチームメイトの連が追い付いてきて、さらに前に出た。
この連の走りが速い速い。
先頭交代しようかと思うけど、速や過ぎて前に出られない。
なんかもう、後ろにぶら下がってるだけでトップ10まで連れてってくれそうな勢い。
ここぞと言う時にバニーホップを繰り出して、一気に前のパックを捕まえてしまった。
しかし、その次の周、連はバニーホップに失敗。『まだ諦めるな!』と声をかけたけど、そのまま後方に消えていった。

自分は後方に埋もれて、そこから追い上げるのがむしろデフォルトになっているので、少々ポジション落としたくらいでは集中が切れないけど、若い奴はこう言う時にすぐメンタル折れるな。勿体ない。。。

そして、ここから単独で追い上げ行くと、トップ10圏内が見えてきた。
10位を走っているのはPAXの鈴木禄徳選手。
だけどペースが落ちてきているようなので、『前を追うから前に出させてくれ』と言って前に出してもらう。
とりあえずこれでトップ10圏内には入ったけど、禄徳選手に言った通り、そのまま前を追う。
前を譲ってくれたお礼に禄徳選手も前のパックに引き上げようと思った。
ちょうど前には手の届きそうな所に2名居たので、自分も禄徳選手も両方UCIポイントを取れる計算。
トップ10圏内に入った時点で『ここをキープすればUCIポイント取れる』なんてセコいレースをしていたらUCIポイントは取れない。最後まで前を追わないといけないし、後ろに付いてる選手はそのまま引き連れて上がるくらいのオトコギ走りじゃないと、前のパックは捕まえられない。

ただ、そんな感じで引き続き全開で踏んでいたら、後ろはいなくなって独りになっていた。
パックになって、たまに先頭変わってもらえると有り難かったが、まあ仕方ない。引き続き独りで前を追う。
前にはスコットの松本選手が見えるし、ややペースを落としているように見える。一気に捕まえることは出来なかったが、じりじりと距離を詰めていく。
しかし、ここで予想外の展開が。
まさか後ろから追ってくる選手はいないだろうと思っていたが、後ろから松田選手が猛追してきて、一気に追いつかれる。
ちょうど同じタイミングで自分も松本選手に追い付き、一瞬3人パックになる。

この時点で、脚の勢いは松田選手が1枚上手。
自分は松本選手を捕まえるのに脚を使っていて前に出られず様子を見る。
すると間髪いれず松田選手が一気に先頭に出ようとする。
そこをすかさず松本選手がブロックしにかかる。
松本選手もまだまだ脚を残りしている様子だ。
ちなみに自分は徐々に脚削られて余裕ない感じに。
今日は11位かなとちょっと弱気になった。

結局、松田選手が一歩抜け出し、ラスト1周半を残して松本選手とUCIポイントをかけた10位争いに突入していく。
最終周回のホームストレート、松本選手の後ろに付きっぱなしだったので、とりあえず前に出る。
ずっと付き位置で、万が一最後にスプリントになってチョイ刺ししちゃたらアレだし、前引かないとな~と言う感じで前に出る。すると、松本選手が少し遅れている。
先頭交代のつもりで前に出たけど、こうなったら、そのままいくしかない。
そこから最後の1周、残ってる力で全力で行く。
そりゃもうしんどいしんどい。
だけど、UCIポイントかかってるんで、もう必死。
それでも何とか後続を振り切って(松田選手には振り切られたけど)、10位でゴール。
最後はかなりキツかったけど、今できる最大限の走りが出来たと思います。

全日本選手権で思うような結果が残せなかった時から、このレースでUCIポイントを取ることを目標にとレーニングしてきたので、フルメンバーではないけど、UCIポイントが取れて良かったです。
正直、ここだけを目指してきたので、今後のレースは何に出るかあまり考えておらず、とりあえず前橋などシーズン終了までにもう何レースか走ろうと思います。

PHOTO by Kensaku SAKAI(FABtroni+camera)

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