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レースレポート

全日本選手権 中村龍太郎

ココまでのシーズン、パンク、ハンドル折り、ディレイラー捥げとアクシデントが続く。
アクシデントの無いレースは前日にロードの大会を入れるなどして、消耗している中でのレースとなり、最後まで踏み切れない。
そんな中で行われた全日本CX。場所は昨年も走っているろまんちっく村。
昨年と大きく変わったところと言えばフライオーバーと人工砂区間、チャンピオンシステムバナーのあるキャンバーの横ヘアピン。
前々週の野辺山でマッドタイヤの良さを再認識した僕は今回もマッドタイヤでいくことを固く決めていたので、ムコさんにダイヤ目使うか聞かれた時に即断った。

前日のお昼に会場に到着し、相変わらずの華やかさに嬉しくなる。
栃木で行われるレースは基本集客が多くて、去年のレースの時点で今年の全日本は楽しいだろうと思っていた。
誰のためでもなく自分のために走っているのだけど、応援される数が多ければ多いほど嬉しくなる。

13:30からの試走では前後マッドと前後ノーマルの二つのバイクを用意して確認。
ゴール後のキャンバーを乗車でクリアしようとしたけど、結局降りた方が速いという、そこら辺で選手が転ぶのを見たさに集まったギャラリーに言われて、降りることにする。
その際に逆バンクに足を出すため滑るので、試走の途中で1cmほどのスパイクを装着。
去年イナーメのチームメイトの旋盤工の先輩から譲り受けたものをすっと持っていて、日の目を見る機会を窺っていたこの牙。
装着して問題のキャンバーに行くと、逆にグリップしすぎて一歩目で捻挫しそうになる。
これは正解だ!と思っていると手締めだけだったので、一周で既に一つなくなっていた・・・。
チャンピオンシステムキャンバーもイン側のペダルを外して乗車のままクリアできる。
マッドでもノーマルでもどちらでもいけそうだ。でも芝のヘアピンなんかもマッドだと噛みついてくれて安心感が違う。
前輪だけマッドでもいいなと思って試走完了。

試走終了後洗車帰りに砂場区間を改良(いや、改難と言うべきか)している大会関係者の皆々様を見かける。
「柿沼はよぉ、選手に優しいんだよ」という一言と、入口の砂を出口側に砂をせっせと運ぶ人たちに笑ってしまう。
スピードが遅くなる後半に砂を盛ることでさらにスピードを落とす作戦で選手を苦しめる。
僕自身も信州大学時代信州クロスの上山田の主催者立場でレースをやったことはあるけど、同じようにコースを難しく、楽しく考えるのは楽しかった。
当時まだ高校生だった横山航太(U23二連覇おめ!)監修でやっていたんだからすごい。

宿泊は会場近くのチームメイトのユキエさんちにお邪魔して、翌日の朝ものんびりできました。ありがとうございました。
翌日コースは一変し、前日の試走はもはや意味が無くなった。
ゴール後のキャンバー登り返しで乗車できるかできないか頑張っていた人(僕は早々に諦めたけど)の努力をあざ笑うデカイ杭。
普通の芝区間は朝の霜が解けてジュニア、U23のレースで荒らされ、土が顔を出してスリッピーな状態に。
舗装路の後のキャンバーは、慎重に走れば乗車でいける程度の難区間に(本番ではだいぶ乾いて問題ないレベルに)。
極めつけはチャンピオンシステムキャンバーで、選手が滑って転ぶのを見たいがために多くのギャラリーが集まり、前人未到のフル乗車を試みては、転ぶ。まさにお笑い芸人。
僕はというと早々に見切りをつけて、そしてスパイクがついていたのも相まって、ランでもそこまで滑らずにクリアできた。
その後の斜めにキャンバーを登る区間も割と厄介で、後輪をドリフトさせながら登る。
砂の区間も昨日の工作によって出口側に砂が盛られた+あえて波打たせて、選手がバランスを取るためにクランクを回させないようにさせて、スピードを殺すという徹底ぶり。
いやもうほんとに、ご苦労様です。という感じ。

女子のレースがスタートしてそれを見える場所でローラーをしてアップ。
団子に加えてとちおとめ大福+ATHLETUNEで補給は万全。
スタート位置は二列目の一番右。前は武井さんだったので上手くいけば連れて行ってもらえるかもしれない。
そこまで寒くなかったので生足にNAQIのアップオイル2。
手袋はしなくても問題ない気温だったけど、落車して素手に泥がつくとハンドルが滑るのでergogripの手袋。

レースがスタートしてペダルキャッチが遅れる。というのもスパイクがあるせいで引っかかってしまった。
でもこれはしょうがない。20番手ほどで第一コーナー。
選手が密集するのであえて肘を張って体が当たるのを待つ。肩で当たるとふらつくけど、肘で体に当たれば慌てずに対処できる。
キャンバーの渋滞は織り込み済みだったので落ち着いて下車。
キャンバーから登り返しまでスパイクついているから何人か抜けた。
棒状に伸びる集団だったけど先頭はあっという間に遥か彼方。
そちらは意識せず、前の選手を抜くことだけに集中。
15番手でレースは進む。調子の悪そうなマサルを抜いて、14番手に上がる。
気付いた時には6周の周回板。確実に走ることを念頭にレースを運ぶ。

段差で前輪に比べて後輪が空気が抜けていることに気付く。今回空気圧は2.0。
野辺山でのリスク回避を学んだ僕はすぐに交換。ピットクルーに「後輪の空気!」と伝える。
半周前輪ノーマル、後輪マッドで走る。(前輪マッドは前日の試走中にパンクしたため)
集中していれば前輪が滑ることはなく、またチャンシスキャンバー区間側でなかったため、半周何事もなく走り、バイクを交換。
アクシデントに見舞われた合田さんと斉藤さんをパスして、國井さんに抜かれ、合田さんに追い付かれ三人パックに。
このパックの先頭を取れば11位。目標としていたシングルは取れそうにない。
風が強くなってきて先頭で走るのには足を使ってしまう。あえて前を入れて足を休める。
自分が勝負できるところはどこだろうと考えたときに、チャンピオンシステムキャンバーの後の斜めに登る区間で乗れるか乗れないかで差がつくことを何周かで知っていたのでそこで勝負をかけることにする。
必然的にチャンシスキャンバーは先頭で入る必要がある。

先頭で入ったチャンピオンシステムキャンバー。ましゅんさんのアドバイス通りにチャンシスのバナーの上を走って折り返す。
合さんと國井さんはイン側を乗車で抜こうとしてきたので早々にランに切り変えて外側から抜いていく。
下に降りてゆっくりでもいいから確実にペダルをはめる。
ランの後なので泥が詰まっていて上手く嵌らないことがある。

その後の区間は後輪をドリフトさせながら登るので、ペダルを回し続けなければバランスが取れない。
確実にはめ込み一気に登る。下るときに後ろを振り返ると二人が苦戦しているのが見える。
ココからは独走。初めて自分の作戦がうまく嵌ったけど、後ろに追い付かれるのではと不安で何度も振り返る。
砂区間で少し苦戦してしまい差を詰められるけど、何とかキープし11位でゴール。
トップ争いではないけど初めて勝負できた。走りとしてもノーミスで走りきることが出来て、個人的には会心のレース。

とはいえ、先頭とはまだまだ差が大きい。問題はスタート。
これをきっかけにいいイメージが出来たので次回はさらに上手く走れると思う。
いつも整備してくださる諏訪監督を始め、サポートのチームメイトに心から感謝します。
ありがとうございました。

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